昭和42年に住宅ローンが生まれた。当時の職人さんや工務店は、本当の意味で芸術家の様な職人が多く、その世界で一人前になるのも大変な時間と修練が必要であった。当然、クレーム産業と言われる今の業界ではなく、規制の緩和や持ち家を奨励する政策転換を機に住宅ラッシュが起こり過去例にないほどの住宅需要が発生した。故に既存の職人達では、手に負える数ではなく業界は、混乱となったが更に折からの好景気も相まって、需要は拡大の一途となった。この頃から、にわか職人や他業種からの参入も多くこの業界に参入し、ついには、実数の上で、参入者が元からこの業界を支えていた人達を上回ることとなった。更に、時代が進むにつれて組織化・法人化され規模も類例がないほど拡大し、大資本による合理化・技術開発・商品企画・商品開発が加速度的に進んでいった。今でいえば、大規模商業施設と地元商店街の戦いの様でもあった。一方、古来からの職人の世界では、大企業相手の商売を課され価格・性能・新技術・最新の意匠などの要求もふえつづけ、更にはスピード・価格競争 等の問題をつきつけられ、ついには、職人の文化とも言える徒弟制度まで崩壊へと進んでいった。
新築やリフォーム工事が増えることが問題ではなく、一流と言われる職人が減少し続けていることが問題である。慨嘆を重ねるばかりではなく需要に対してしっかりとした工事を提供することが必要でありそのために、立ち上がるのは我々の仕事であると考え、ここに集いし全国の心をもった建設技師と設立するに至った。
私たちは、建設業界の技術向上と、消費者へ適切な技術とサービス提供が行われる健全な業界育成に全力を注ぎます。
無理な金額での下請け発注や、信頼性の低い広告営業など、建設業を営む上でのご相談にも対応しております。